クローズド・サークルとは
今回は『クローズド・サークル』を取り扱ったシリーズ作品を紹介しようと思う。
『クローズド・サークル』についての詳しい説明は、以下のリンクを参照して下さい。
1.館シリーズ「綾辻行人」
日本を代表するシリーズ作品のひとつ
日本で「新本格」のムーブメントを作り上げたシリーズのひとつだぞ。
この作品があって、今の日本の推理小説が出来上がった
と言っても過言ではないですね!
多種多様な「館」が読者を襲う
タイトルからどんな舞台か想像できる作品もあるし、
全く想像できない作品もあるな……。
でも、それが楽しみのひとつでもあるんですよね。
一体どんな物語が待っているのか……。
【館シリーズ一覧】10作品で完結予定
・十角館の殺人
・水車館の殺人
・迷路館の殺人
・人形館の殺人
・時計館の殺人
・黒猫館の殺人
・暗黒館の殺人
・びっくり館の殺人
・奇面館の殺人
・双子館の殺人
事務員AのNo.1作品
「十角館の殺人」
シリーズの原点にして、もっとも衝撃を受けた一冊。記憶をリセットして読み直したい一冊。
2.学生アリスシリーズ「有栖川有栖」
大学生サークルで発生する様々な事件
「ザ・クローズド・サークル」という王道の王道をいく、本格推理小説だぞ!
これを読まずして、「クローズド・サークル」は語れない!
そんなに面白い作品なんですね……。
一体どんなシリーズ作品なんだろう……。
学生たちの青春物語
主人公たちは、大学生。
行く先々で、殺人事件に巻き込まれていくんだ。
推理小説であると同時に、青春小説の一面も持っているんですね。
面白さは倍増ですね!
【学生アリスシリーズ一覧】長編5作品 短編2作品で完結予定
・月光ゲーム
・孤島パズル
・双頭の悪魔
・女王国の城
・江神二郎の洞察 ※短編集
事務員AのNo.1作品
「双頭の悪魔」
大ボリュームの一冊だが、その厚さは全く気にならない没入感を与えてくれる一冊。
3.剣崎 比留子シリーズ「今村昌弘」
特殊設定ミステリの先駆者
今や珍しくない特殊設定ミステリとクローズド・サークルを掛け合わせた一冊だ。
変化球な「クローズド・サークル」の一冊と言えるな。
特殊設定ミステリ?
一体どんな、ミステリなんでしょうか?
まるでパニック映画!
著者は、パニック映画から「屍人荘の殺人」の着想を得たらしい。
シリーズを通して、パニック映画のような緊張感があるぞ!
パニック映画とは……。
どんな恐ろしい展開が待っているのだろうか……。
【剣崎 比留子シリーズ一覧】現3作品
・屍人荘の殺人
・魔眼の匣の殺人
・兇人邸の殺人
・明智恭介の奔走 ※短編集
事務員AのNo.1作品
「屍人荘の殺人」
停滞していたミステリ界に一石を投じた作品。推理小説の可能性を感じた一冊でした。
4.〈マリア&漣〉シリーズ「市川憂人」
特殊技術とミステリ
まだ未開発な技術を作品に取り入れているのが、特徴だ。
「ジェリーフィッシュは凍らない」では、特殊技術で開発された、小型飛行船が舞台だ。
そういった特殊技術がミステリと上手に組み合わさっている、という事ですね……。
マリア&蓮のキャラクター
特殊技術とミステリの組み合わせではなく、キャラクターも楽しめるのが、このシリーズの大きな特徴だ。
ズボラな女性刑事と、その部下であるしっかりした刑事の凸凹コンビは確かに読み応えがありますね。
【〈マリア&漣〉シリーズ一覧】現5作品
・ジェリーフィッシュは凍らない
・ブルーローズは眠らない
・グラスバードは還らない
・ボーンヤードは語らない ※短編集
・ヴァンプドッグは叫ばない
事務員AのNo.1作品
「ジェリーフィッシュは凍らない」
21世紀の「そして誰もいなくなった」と評された作品。評価に恥じない面白さでした。
5.堂シリーズ「周期律」
建築+理系+ミステリ
建築学を学んだ著者が書いた本格推理小説だぞ。
「建築」というギミックを盛り込んだ読む者を夢中にさせるシリーズだ。
シリーズを通して「今回はどんな仕掛けが?」と考えながら読むのが面白いです。
容赦ない展開の数々
この作品は容赦がない。
どんどん人が死んでいくんだ。それもシリーズを追っていく毎に過激にな……。
シリーズ終盤に向かうにつれて、本当に容赦がなくなりますね。
まさかあの登場人物が、と何度も思わせられましたよ……。
【堂シリーズ一覧】全7作品
・眼球堂の殺人〜The Book〜
・双孔堂の殺人〜Double Torus〜
・五覚堂の殺人〜The Burning Ship〜
・伽藍堂の殺人〜Banach-Tarski Paradox〜
・教会堂の殺人〜Game Theory〜
・鏡面堂の殺人〜Theory of Relativity〜
・大聖堂の殺人〜The Books〜
事務員AのNo.1作品
「眼球堂の殺人〜The Book〜」
圧倒的な完成度。久しぶりに時間を忘れて、読み耽った一冊でした。
最後に
クローズド・サークルのシリーズ作品は、自分にとっては特別なシリーズ。
自分の中で一番好きな「クローズド・サークル」の作品が、それもシリーズになって読める! なんて素敵な事だと思いませんか?
シリーズ作品であるが故に、シリーズを通しての登場人物たちに愛着が湧いて、新しいシリーズが刊行される度に「また、あの登場人物に会える!」とまるで旧友に再会したような気持ちになれるんです。
今度は彼、彼女は一体どんな壁にぶち当たるのだろうか? どんな謎が彼らを待っているのだろうか? そして、彼らの関係性はどうなって行くんだろうか? これらがシリーズ作品の醍醐味のひとつですよね。
そんな思いを共有したく、このページを作成致しました。
まだまだ紹介したいシリーズ作品はあるので、今後もお楽しみにして下さいね。
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