今日は、日本が誇る大作家のデビュー作を紹介するぞ!
1981年にこの作品で衝撃的なデビューした人なんですね。
今もなお、色褪せることのない鮮烈的なトリックで日本を……いや。
世界をも驚愕させた、まさに大ベストセラーなんだ。
そんなに凄い作品だったんですか。それは期待せざるを得ないですね。
概要
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?名探偵御手洗潔を生んだ衝撃作の完全版登場!
「BOOK」データベースより
大きな3つの魅力
6人が犠牲となったアゾート殺人
・頭部、胸部、腹部、腰部、太腿部、下足部にバラバラにされた女性たち
難攻不落な密室殺人事件
・雪の足跡の謎。ヒゲが剃られた被害者
手洗潔という魅力的な名探偵
・偉大なる名探偵「シャーロック・ホームズ」をディスる占い師
どんな事件なのか?
- 第一の殺人:密室殺人
- 雪の足跡トリック
- 何故か剃れられていた被害者のヒゲ
- 後頭部を強打されて死亡していた被害者
- 第二の殺人:一枝殺し
- 一連の事件とは関係ない殺人?
- 事件に関わる手記が登場
- 強姦された形跡がある遺体
- 第三の殺人:アゾート殺人
- 何故、6人の女性たちはバラバラにされたのか
- 日本各地にバラバラにした遺体を遺棄
- 西洋占星術をモチーフにした殺人事件
オススメ度
謎の魅力:★★★★★(大胆かつ繊細なトリックで驚愕は間違いなし!)
登場人物:★★★★★(探偵役の御手洗とワトソン役の石岡の名コンビの活躍が素晴らしい!)
読み易さ:★★★★★(文章はもちろん、時系列も分かりやすく、混乱しません!)
総合オススメ度:S
ミステリ初心者にはもちろん、改めて読み直しても新たな発見が毎回見つかる大傑作!
これを読まずして、ミステリ小説を語ることは出来ません。
感想
くどいようですが、何度読み返してみても、あのトリックには思わず感嘆の溜息が漏れてしまいます。それくらい、このトリックは鮮烈なんです。
もちろんトリックだけでの作品ではありません。
作品を彩る登場人物も魅力一杯。
名探偵役の御手洗潔と、そのワトソン役の石岡和己。
御手洗潔の職業は躁鬱病を患っている変人の占星術師。喋る内容は常人の一歩も二歩も先に進んでいるため、石岡はもちろん我々にも理解が出来ません笑
石岡は常識人のイラストレーター。数少ない御手洗の理解者であり、メンタルが弱め。しかし読者に寄り添ってくれるパートナーでもあります。彼がいるからこそ、この物語を引っ張ってくれるんです。
彼らのやり取りを読むだけで、思わず笑みが溢れてしまう。それだけでも、このシリーズは読み応えがあります。
しかもこの作品はシリーズ一作目。まだまだ続編があります。引き続き感想を書いていく予定ですのでお付き合い下さい。
この作品は世代を超えて、きっと50年、100年後と読み継がれていくような、素晴らしい作品です。ミステリの教科書があれば、必ずこの作品が紹介される事でしょう。この作品に出会えて感謝しかありません。
この記事を読んだあなたも、これからも読まれ続ける歴史的な一冊を是非読んでみませんか?
もう何度読み返したかも覚えていない傑作だぞ。
ミステリ好きは必読と言っても過言ではない!
単純だけども、誰も思いつきそうにない驚愕なトリックでした!
名探偵とワトソン役の相性もバッチリでもうこのシリーズの虜になりそうです。
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