今回はミステリの世界に大きな衝撃を与えた一冊。
「方舟」を紹介していくぞ。
衝撃ですか……。大きく出ましたね。
なんだか常套句になっていませんかね?
誇張でもなんでもないぞ。
本作品はさまざまなミステリランキングを総なめしてきた圧巻の一冊だ。
ミステリ好きなら絶対に読まなくてはいけない必読ともいえよう。
そんな作品だなんて……。
これは期待するしかありませんね。
概要

柊一は友人らとともに山奥の地下建築で夜を越すことに。だが、地震によって出入り口はふさがれ地下水が流入し始める。そして、その矢先に起こった殺人。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。-犯人以外の全員が、そう思った。本格ミステリー界に新風を吹き込んだ雄編。週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2022年12月8日号)国内部門、MRC大賞2022、1位。
「BOOK」データベースより
大きな3つの魅力
王道クローズド・サークル
・地下施設に閉じ込められという王道ながら胸が躍るシュチュエーション!
刻一刻と迫るタイムリミット
・地下施設に流れ込み水位が増してくる水と、殺人鬼の魔の手。
一生ものの衝撃
・ラストはまさに開いた口が塞がらない。この衝撃は一生覚えていられる。
どんな事件なのか?
- 襲われる仲間
- 「方舟」という地下建造物に閉じ込めらた10名。
- 密室殺人が発生。
- 何故、こんな閉鎖空間で殺人が?
- 誰を犠牲にするのか?
- 「トロッコ問題」に向き合う。
- 大岩で塞がれた扉。徐々に上がっていく水位。
- 巻き上げ機を使えば、動かすことができるが……。
- 論理的に導かれる殺人者
- 殺人者を犠牲にして、脱出せよ。
- 犯人を推理で導かなければ、自分たちも死ぬ。
- 論理的に暴かれていく、殺人犯。
オススメ度
謎の魅力:★★★★★(緊迫なシュチュエーション。そして衝撃なトリックは魅力的)
登場人物:★★★☆☆(計10名の登場人物。ミステリらしく多種多様な人物でした)
読み易さ:★★★★☆(癖がなく、問題なく読み進めることができました)
総合オススメ度:A
2022年の大賞に選ばれたのも納得の一冊。久しぶりに大きな衝撃を味わう事が出来ました。
感想
思考実験のひとつである「トロッコ問題」を地で行くテーマだな。
ひとりを犠牲にして、その他大勢を救うのか。
それとも全員が犠牲になってしまうのか……。
こ、こんなのが「トロッコ問題」の回答だなんて……。
この小説ならではの回答でしたね……。


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