王道ミステリの看板と言っても過言ではない、
月光ゲームを今日は紹介していくぞ!
王道ミステリ、ですか……。
一体どんなミステリ小説なんですか?
警察は来れない、連続殺人、追い詰められていく主人公達……。
頼れるのは自分の推理だけ! どうだ。胸が踊るだろう?
た、確かに自分たちだけ謎を解き明かさなくてはいけないんですね……。
それは緊迫感がありそうです。
概要
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく…。いったい犯人は誰なのか。そして、現場に遺されたyの意味するものは何。
「BOOK」データベースより
大きな3つの魅力
著者のデビュー作でありながら、学生アリスシリーズ第一弾
・キャラクター達の成長と、論理的でクローズドサークルを楽しめるシリーズ!
英都文学推理小説研究会(通称:EMC)の魅力的な登場人物たち
・まるで個性豊かなキャラ達の掛け合いが面白い!
山の噴火によって、キャンプ場に閉じ込められた学生たち
・噴火という極限状態で、重なる殺人に主人公達はどう立ち向かう?
どんな事件なのか?
- 第一の殺人
- Yというメッセージ
- 刺殺された被害者
- 何故、こんなタイミングで殺人を行うのか?
- 第二の殺人
- yというメッセージ
- またもや、ナイフで刺殺された被害者
- 右肩に犯人の手形
- 様々な謎
- 山の奥からの流れるラジオは?
- 盗まれたフィルムの行方は?
- Yとyのダイイングメッセージの意味とは?
オススメ度
謎の魅力:★★★★☆(クローズドサークル・ダイイングメッセージ・死んでいく学生……。もう大満足!)
登場人物:★★★☆☆(研究会のメンバー達は分かりやすく魅力的だが、登場人物が多すぎ?)
読み易さ:★★★★☆(充分に読みやすく、伝わりやすい文章でした!)
総合オススメ度:A
学生アリスシリーズの第一弾! エネルギッシュな学生達が繰り広げる謎解きに注目!
感想
学生アリスシリーズの第1弾。
このシリーズが大好きで、もはや何度読み返したことか。
シリーズを通したクローズドサークルも、もちろん大好きなのですが、EMCのメンバー達も大好きなんですよね。彼らの会話だけで、何故か安心感があるんですよ。実家に帰ったような?笑
さて、シリーズ1作品目は、噴火活動が始まったキャンプ場が舞台。
英都大学推理小説研究会に入部した、大学一回生の有栖川有栖(本名!)は合宿という名目でキャンプ場に行くことになる。
部長の江神二郎。モチこと望月周平。信長こと織田光次郎。そして、有栖川有栖の英都大学メンバー4名。そして、雄林大学の10名。神南学院短期大学の3名。総勢17名が同じキャンプ場に。そして、山が噴火してキャンプ場からは脱出不可能。
そして、行われていく殺人事件・・・・・・。残されたダイイングメッセージ
小さな手がかりから、紐解いていく解決は論理的。まさにパズルのピースがカチ、カチ、とハマっていくような快感を味わうことが出来ます。推理によって明らかになっていく真相に、脳汁ドバドバですよ。この快感があるから、本格推理小説は辞められないんですよね笑
このシリーズが、本当にずっと続いて欲しいです。
シリーズ1作品目は、噴火活動の山の中でのクローズドサークル!
次はどんなクローズドサークルかな?
噴火活動中って恐ろしすぎですよ……。
次は一体どんな話なのか……。
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